2018年2月8日㈭
未明
午前3時前に携帯電話がなった
こんな夜中の電話
いい電話なわけがない
私は不安な気持ちであわてて出た
「お父さんが大変なんや」「すぐにきて」コートだけ羽織って自転車に飛び乗って実家へ向かった
家に着くと、前方に救急車が来るのが見えた
誘導して、私は先に家の中へ
父が布団の上に座って鼻を押さえているけど
流れ出る血が止まらない
布団は真っ赤
圧迫止血を試みるけど全く止まらない
隊員は3人一人は病歴や既往歴や薬などの聞き取り
後の人たちは病院探しかな
冷静さは必要だけど
冷静とは違う、何か淡々とした感じで私は違和感を感じていた
もっと患者、家族に
寄り添ってほしかった不安でいっぱいの患者、家族に
父に圧迫止血を施してくれるわけでもなく
指示はしていたけれど
受け入れの病院がなかなか決まらない
市民病院を希望するけど担当医がいなくて受け入れ不可能とか
父は6年前に脳梗塞を起こしていて
人よりリスクが高い
早く病院へ行って手当てしてほしい
早く出血を止めてほしい
こんな状態でも
隊員は歩けますかっていう
ストレッチャーの選択肢は言わない
フラフラな状態で玄関前のストレッチャー迄行くときも
支えているのは私
隊員の人の方が力が合って安定するでしょう
なんで支えて歩いてくれないの?住居があるところで受け入れの病院はなく
尼崎医療センターへ
こちらの病院は遠近受け入れしてくれるそうです
高速に乗って20分ほど
その間も鼻から口から出血がとまらない
車内でも止血をするのは父本人と私
隊員は私に「座ってください、高速にのりますから」
家族は不安でいっぱい
もっと気持ちに寄り添ってほしかった
車内で
住居がある地域でなぜ受け入れてもらえないのか
救命力世界一なんていえないですよねって言ったら
これは市民の救命力のことだとか言われた
確かに
一次蘇生はとっても大切だけれど
受け入れてくれる病院がなければ
つないだ命も消えてしまう
出血してから病院についてからも
4時間近くずっと出血が止まらなくて
輸血の話も出たりしたけど
輸血はせずにすんで良かった
今日、鼻に詰めているガーゼ交換に町医者に行ったんだけど
先生に「昨日は死ぬかと思いました」と話す声がきこえて
父もそこまで不安だったんだと思ってまた腹がたってきた
救命力世界一って言える?この状態で
素晴らしい病院が近くにあると安心して信頼していたけれど
信頼は消えてしまった
theme : 美容・健康
genre : ライフ